2013年12月20日金曜日

年間ベスト廃盤レコード2013(その1)


  今年もたくさんレコードを買いました。その中でも気に入った盤を10枚ずつ、3回くらいに分け、年間ベスト的なノリで簡単に紹介してみようと思います。誰も得しないのは百も承知で、年内、気が向いた時に書いていこうと思います。

 今年は出来るだけ聞いた事も見た事も無い、ジャケット眺めただけで頭が飛んでしまいそうな盤を努めて収集して参りました。どこか人見知りでお世辞にも優等生とは言い難いけれど、アシッドでユーモラスな愛すべき盤たちがこの世には星や塵の数ほど存在するのに気づかされました。いやはや、レコード飽きるより先に寿命が尽きるのだろうな。

 本来年間ベストなるものはジリジリ順位付けされるが当然だが、音楽評の順位なんてそんなの毎日気分によりけりだし、なんせ面倒なので割愛。仲良く30枚並べて行こうと思います。それでは
                                          岡田


  Sanger Om Kvinnor / S.T. / 1971
   スウェーデンのヒッピー歌劇集団Fickteaternによる女子フォークバンド。MNWから発表。 Archimedes BadkarのBengt Bergerや、Arbete och FritidのTord Bengtssonらが参加。


 Monte Dunn & Karen Cruz / S.T. / 1969
    米セッションミュージシャンMonte Dunnが妻と組んだデュオ。ソフロ、フォーク、ボッサ。A-4はミラクルソング!Bruce Langhorne、Hal Blaine参加。


  Sindelfingen / 'Odgipig / 1973
   プライヴェート・プレスのオリジナル盤はわずか99枚しか作られなかった(もちろんこちらはリイシュー)。英のフォークロックバンド。バロックやジャズ的要素を取り入れた個性的すぎるセンスは今聴いてもかなりオルタナ。


  Michał Urbaniak Constellation / In Concert / 1973
   ポーリッシュジャズシリーズ。ジャズバイオリン/サックス奏者のライブ盤。バンド全体はエレクトロマイルスの影響大だが、Patty Wataers張りの気狂いボイスを出してみたり、謎のぽこぽこパーカッションを奏でる妻の存在感大。


  Roger Shriver / S.T. / 1972
   レーベル創設者のGary McFarlandが 1971 年に急逝し、存続が怪しくなっていたSkye最後のリリース作。腕利きの都会的なセッションマンに囲まれると、妙にイナタく感じるRogerは当時24歳の学生だった。


  Emerson's Old Timey Custard-Suckin' Band / S.T. / 1970
   世紀の奇人変人レーベルESPより発表された、何の変哲もあるブルーグラス。


  ORA / S.T. / 1969
   UKフォークグループ。こちらも自主盤とは思えぬクオリティーの高さ。浮遊感。


  Rena Rama ‎ / Jazz I Sverige /1973
   我らがBengt Berger、ECMなどで既に作品を残していたBobo Stensonなど参加。北欧らしいモーダルなジャズロック。所々匂わすオリエント感はプロトBadkar。


  Karen Dalton / It's So Hard To Tell Who's Going To Love You The Best / 1969
   アシッドフォーク名盤。A-1は今年のベストトラック。


  
Elodie (Timo Van Luijk & Andrew Chalk) / Echos Pastoraux / 2011
   バグパイプ、ギター、琴、フィールドレコーディングなど用いた瞑想ドローン。

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