録音をするだかなんだ言っておりましたが、4月から各々新しい生活が始まり、まったくもって進んでいません。ライブをお休みしている間にメンバーが1人抜け、2人加わりました。夏の始まりとともに素敵なライブが出来るよう、アレンジを固めたり、新しい楽器に手を出してみたりしているところです。
しかし一つ残念だったのが、大昔のOBが作曲し何十年と受け継がれてきた「The Girl With Smile」という曲が演奏されなかったことです。これは只でさえ高速スィングの難しい曲なのに、テーマのサックスのフレーズは作曲者の悪意さえ感じてしまうほど。そして実際にこのサックスのフレーズは作者の悪意により生まれたもののようです。
こんな逸話がありました。この曲を作曲したのは当時トロンボーンを受け持つ学生でした。そして彼には部内に好きな女の子がいました。しかしその女の子はある日、サックスパートの男子部員と恋に落ちる事になります。悲しみに暮れる作曲者はこのやり場の無い思いを、音楽を作るエネルギーに変換しある名曲を泣きながら書き上げます。そしてその曲のサックスアレンジはとびっきり難しいものにしておきました。この話、どこまでが本当か分かりませんが、これが後の部員たちを苦しめる事になる「The Girl With Smile」という曲です。現役時代はサックスパートはもとより、他のパートも難易度が高いため、部員からは毛嫌いされてきた楽曲ですが、今改めて軽音部の思い出を想い返すとなると、真っ先にこの曲が思い浮かぶのは僕だけではないと思います。なので少し寂しい気がしました。
帰りの電車の中で、高校時代に毎日のように聴いていたDoony Hathawayの「Live」と、King Curtisの「Live At Fillmore West」を聴きながら夢中でCornell Dupreeのフレーズやサウンドをコピーしたのを思いました。クリーントーンの良さを高校生伝えるのはあまりに難しい
まあ何はともあれ、僕たちの現役時代とは比べ物にならないくらい人数も増え、演奏もみんな上手で本当に楽しませてもらえました。そして近いうちmori wa ikiteiruで「The Girl With Smile」演奏したいなと思っております。手を加えて抜いて...
岡田