本日も冬の一枚。
お金もないのに「SSWものは必ず当時の、それもその人物が生まれた国のオリジナル盤を手に入れないと気が済まない」という変なこだわり(昨日紹介したTony Kosinecは例外っす。年内にオリジナル買うっす)があるため、冬の名盤という話をすれば必ず出てくるBruce Cockburn「冬の世界」は、高嶺の花でなかなか手が出せない。
去年の秋、冬越えの仕度にやむを得ず購入したのがこちら。
見開きジャケのカナダ盤。
レコ屋のSSWコーナーで異彩を放つなんだかお尻みたいなジャケットであるが、
パラリとめくれば…
なるほど。
彼は窄めた自身の指先に船(世界)を見出したのでしょう。
カナダ出身のSSW、1974年発表の5作目。
彼の作品全般に言えるのだが、圧倒的にジャズである。
SSWでジャズと言えばDavid Crosbyも後期コルトレーンに多大なる影響を受けたというが、それはスピリチュアルな精神世界でありまたタイプが違う。
Bruceのこのレコードを初めて聴いたときその肌触りに「Django Reinhardt」を感じた。もっと音楽的にジャズである。
自由とは何であるか。男は海辺の階段に腰掛ける。
煙草をもみ消し、男は二本の人差し指と二本の親指の先をあわせ、その先に世界を見る。
沖に浮かぶ船は水平線をほんの少し離れた。
冬の太陽は眩し過ぎる。
岡田
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