2013年1月13日日曜日

Tony Kosinec - Bad Girl Songs

''取り立てて分けも無いけど、ただ行ったり来たりするのが好きなのさ。いいのさ、毎日を意味もなく、行ったり来たりするのさ。たいしたことなんてなんにもないのさ。でもいろんなことが気になるのさ。この文章にやたら「さ」が多いとかね…''
Tony Kosinec - Bad Girl Songs 

日本盤 黒田日出良氏のラインノーツより冒頭を引用


冬の一枚。
大人達のオーバープロデュースにより、まるで下手なプログレと化した1stから1年。
JT発掘人として知られる名プロデューサー「Peter Asher」の手を借り、コジネク22歳の年に完成させた2nd名盤。

前作と打って変わって、アコースティックギター、ピアノ、ベース、ドラムを中心としたミニマムなバンド編成。時折登場するフルートがとても良いアクセント。

針を落とすと小気味よくチリプチと鳴り流れてくるA面1曲目

''The world's still burnin shining while the sun is bright''

という出だしで始まる『The World Still』を聴けば誰しもその世界に引き込まれるだろう。

B面終わりの『My Cat Ain't Comin' Back』まで一切捨て曲無しの正真正銘の名盤。

そしてその世界は次作「Consider The Heart」にて頂点に達する。


買うなら黒田日出良氏、中川五郎氏、名コンビのラインナーが付属する日本盤が絶対おすすめ


それにしても


「Bad Girl Songs」

実に良いタイトルである。


今年で僕も22歳である。


岡田

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