2013年2月6日水曜日

George Barnes - Guitar Galaxies



 卓越したセンスにも関わらず、昨今の音楽シーンはおろかジャズギターの歴史からも完全に黙殺されている不遇なギタリストGrorge Barnesの1960年作。ラテンアルバム。
 圧倒的な技術、未知なる音への探究心、そしてユーモラスな作品群たち、まさにギター界のレイスコと言えるのでは!(実際にRaymond ScottやDick Hyman辺の奇人変人音楽家たちと交流もあったようである。)

 さて本盤、この手のレコードにしては珍しく見開きジャケ。開いてみるとレコーディングスタジオの図が載っているのだが…


 何だこのギタリストの数は!!!
 
 そう、一聴するとLes Paulのような多重録音に聴こえるこのギターサウンドは11人のギタリストによる人力オーケストレーションなのである。
 当時からテレビやラジオ、そして数々のセッションワークに引っ張りだこであったBarnes氏。ちょっと小銭も貯まった事だしいっちょ面白い事やるか!なんてNY中のセッションミュージシャンを集めたのだろうか。おそるべし
 
 スピーカーの前に正座すると、左右にパンの振られたギターたちの音色が本当に心地よく右から左から聴こえてくる。ギター盤ビッグバンドアレンジ。ギャラクシーの名に恥じぬ実に宇宙的なオーケストレーションである。

 収録曲は「Tequila」、「Cumana」といったパーカッシブなラテンチューンを主に。Barnesのオリジナル曲も1曲収録されていおり、こちらもなかなか素敵なボレロ(?)風の1曲。

 最近は40、50、60年代のこの手の音楽ばかり聴いている。針を落とした瞬間に楽しくて楽しくて踊りだしたくなるレコードばかりである。

岡田

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